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第7回:OCEAN
現在の環境問題のことをいろいろ考えていると、「海」が常にキーワードとして出てくる。
これは、自分が海に多く携わっているからだけではないと思う。

今は地球温暖化が最重要課題とされているが、水質汚染もかなり前から問題視されている。
東京湾でもきれいな海を取り戻す活動が何年も前から行われていて、少しずつ本来の海を取り戻してはいるが、汚染されるのは早いにもかかわらず、取り戻すのには何倍もの時間がかかる。
人間が作り出した化学物質は元々自然界には無いもので、それを自然の力で治すことを期待するのは、あまりにも酷だろう。
川からも空からも汚染要素は流れてくるし、都会においては海だけでなく、排気ガス、電磁波、大気汚染などストレスの塊状態になっている。
もし一気にすべての汚染要因を排除して、今までの分を自然の力で再生することを今から始めたとしても、我々が生きているうちの再生は不可能だろう。

ものすごくきれいな海に遊びに行って、「あなたはゴミを捨てて帰ってきますか??」と問われた時に、

<きれいな海を汚すわけにはいかない>

と思うだろう。
しかし、ゴミが多い海ではどうするだろう??
ゴミが多いし、海が汚いから

<自分がゴミを捨てても変わらない>

と思う人もいるだろう。
我々ライフガードが今すぐ出来る事は、とにかく自分たちがガードしているビーチをきれいにする事。
<きれいだから汚すわけにはいかない>と思わせるようにするしかない。
それでも、それはビーチをきれいにしているに過ぎず、海自体がきれいになっているわけではないのだが。

今年、ある海水浴場で花火大会が盛大に行われた。
地元の人を中心に毎年楽しみにされている大きな花火大会だ。
花火大会の見物客のゴミの問題は多く報道されている。
今年僕は、本当にがっかりする光景を見た。
花火大会が今の社会を映し出していると言っても過言ではないと感じた。
本来、子供達にゴミを持ち帰ることを教えなければいけない大人達が積極的にゴミをビーチに捨てて帰る。
それを子供達や地元のボランティア達が翌日にゴミ拾いしている。
おかしくないだろうか??
しかも、ゴミを捨てて帰るのは歩いてビーチに来ている地元の大人達。
自分たちが育った町の海を守ることが出来ない大人達は、子供達にこれから何を教えていくのだろう…。

人は海にきて様々なことを求める。
癒し、安らぎ、刺激、快楽。
海に教わることや与えてもらうことが多いからこそ、その恩返しも大きくしていくべきだ。
海に行かない人もいるかも知れないが、声を大にして言いたいのは、海と関係ない人間はいないのだ、ということ。

海があるから人は生きていける。

そこまで普段考えている人は少ないかもしれないが、我々のように海に関わりが深い人間達が、それを伝えていければいいと思う。
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